お釈迦さま32 六師外道

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お釈迦さま32 六師外道

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2017/06/22 お釈迦さま32 六師外道

 お釈迦さまは、事火外道のウルヴェーラ・カッサパ、ナディ・カッサパ、ガヤー・カッサパ、俗に言う三迦葉(さんかしょう)を弟子にした後、マガダ国の中心部、ラージャグリハ(現在のラジギル)に向かわれたそうです。

 

 余談ですが、当時は六師外道と呼ばれる指導者が活躍していました。重ね重ねお伝えしますが、外道とは、現在のように人の道を踏み外した者をさす言葉ではなく、仏教から見た、仏教以外の宗教の事を指します。

 

 六人の有名な外道がおられたので、少し御紹介させていただきます。

 

 アジタ・ケーサカンバリン
  唯物論(精神の根源は物質であるという考え)者。人は地水火風の四元素からなると考えた。

 

 パクダ・カッツヤーヤナ
  アジタの四元素に、苦、楽、命を加えた七要素を唱えた。

 

 プラーナ・カッサパ
  善も悪もなく、善果も悪果もないとした。仏教では「邪見」とされる道徳否定論者。
  後に仏弟子となった、サーリプッタやマハーモッガラーナ(パーリ語表記)が地獄へ彼を訪ねていったという伝
  説がある。

 

 マッカリ・ゴーサーラ
  アージーヴィカ教。決定論者といわれ、すべては運命で決まっており、努力は無駄と考えた。
  お釈迦さまは、彼を最も下等な考え方と批判したという。

 

 サンジャヤ・ベーティラプッタ
  懐疑論者。イエス、ノーではなく、とらえがたい論議をする。
  仏弟子となる前のサーリプッタとマハーモッガラーナ(パーリ語表記)が師事していた。
  お釈迦さまの弟子になるように勧められるもそれを断り、憤怒のあまり血を吐いたとされる。

 

 マハーヴィーラ
  ジャイナ教の開祖。相対論者。絶対的な神を否定、バラモンを否定するという仏教との共通点も多い。
  また、ジャイナ教の定めた五戒の中にアヒンサー(不殺生)があるなど、仏教に近いものを感じる。

 

 次回からは引き続き、ラージャグリハでのお釈迦さまの話をさせていただきます。

 

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