阿修羅について

光明寺

0798-35-2335

〒662-0943 兵庫県西宮市建石町9-20

阿修羅について

住職の雑記

2022/09/30 阿修羅について

阿修羅は元来、インドの神、アスラから来ておりますが、時代によって解釈が違ったり、ヴェーダの内容や、仏教の話の中で異なる姿で描かれておりますので、絶対的な説明はできませんが、私が聞き及んだことをお伝えさせて頂きます。

 

阿修羅は元来アスラであり、その意味は良い意味であるとされます。命を与える者という意味だったという話を聞いたことがありますが、確証はありません。

 

仏教において、神々が暮らす世界があります。六道の中の天上界と呼ばれる世界がそこで、天部と呼ばれる神々がおられる世界です。有名な弥勒菩薩はこの天上界の兜率天という世界で修業をされているといいます。

 

一説にアスラ(asura)はア(a、否定の言葉、~ではない)とスラ(神)と訳され、神にあらざる者、として解釈されました。故に、「非天」と呼ばれます。神ではないと否定されるところから、恐らくその威容は神と同じく神々しいものであったものの、混同しないように厳しく線を引かれたような気がします。

 

仏教において、阿修羅は善の神であったとされます。ところが、怒りを持って力の神、帝釈天と血で血を洗う戦争を繰り広げ、争いの代名詞となっていきます。

 

仏説阿弥陀経においては、阿修羅がお釈迦様の話をお聞きになり、喜び頭を下げる、去っていく描写があります。その後は仏教を守護するものとしての立場をとっているようです。

 

阿修羅は私が個人的に好きな神様(という言い方はしっくりこないかもしれませんが)で色々と調べているだけなので、正確性は不十分ですが、またの機会に、帝釈天との争いについて記載させて頂きます。

 

 

光明寺
電話番号 0798-35-2335
住所 〒662-0943 兵庫県西宮市建石町9-20

TOP