お釈迦さま31 1000人の弟子

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お釈迦さま31 1000人の弟子

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2017/06/18 お釈迦さま31 1000人の弟子

 伝説によると、お釈迦さまは事火外道の長である、ウルヴェーラ・カッサパにお堂に一晩泊めてほしいと頼んだといわれています。ウルヴェーラは、恐ろしい竜がいるから泊めることはできないと断ったそうですが、お釈迦さまが何度も頼まれるので、許可したそうです。

 

 翌朝、小さくなって無害になった竜と、瞑想されるお釈迦さまの姿を見て、感銘を受けたウルヴェーラは、自らの神通力でお釈迦さまに挑みます。しかし、お釈迦さまの神通力にはかなわず、帰依された、といわれています。

 

 竜や神通力の話はさておき、ここでお釈迦さまとウルヴェーラ・カッサパがお互いの得た境地を舌戦で交換されたものだと思われます。その上で、ウルヴェーラは、お釈迦さまの弟子になることを選びました。

 

 長であるウルヴェーラが帰依したことを聞き、次男ナディ、三男ガヤーもそれぞれの弟子を連れ、仏門に入ります。

 

 インドでも有数の大国、マガダ国の国王が自ら帰依していた事火外道が、そのままお釈迦さまに弟子入りされたのです。まさに歴史的な大事件といえるでしょう。

 

 事火外道の弟子たちが帰依し、お釈迦さまのお弟子様は1000人を数えることになりました。

 

 なお、事火外道は、ゾロアスター教のような拝火教であったとされ、火の神アグニを信仰していたとの事です。

 

 また、お釈迦さまに帰依したウルヴェーラ・カッサパは当時120歳を超えていたとされます。事実かどうかはさておき、それなりに年をとっていたと考えられます。そんな彼が若いお釈迦さまに帰依されたということが大きな事件であるとも考えられます。

 

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