ご法話をさせて頂くと…

　私、住職は今年で38歳になります。アラフォーという歳です（笑）

　ご法事のご縁を頂きますと、お経の合間に法話をさせて頂きます。ご法事の折はそれこそ、0歳のお子様から100歳を迎えられた大先輩まで、様々なお歳の方々がおられます。38歳の私が、齢100歳になられる方にご法話をさせて頂くというのは、非常に恐縮であります。

　先だっても、一通り、仏事の話をさせて頂いた後、ちょうど100歳を迎えられたご門徒様が「仏様の話をありがとうございました」とおっしゃって、にこりを微笑んで下さいました。なんとも言えない、嬉しさとそして、申し訳ない思いが去来いたします。

「法話はなぜ成り立つか分かるか？」

昔、ある先生にそう言われました。

「僧侶が話をするからですか？」

と答えるとその先生は半ばあきれた口調で

「話を聞いていただける方がいるからだ」

と教えて下さいました。

有り難いことでございます。