セミの脱皮

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セミの脱皮

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2016/07/21 セミの脱皮

 セミという昆虫がいますが、彼らは幼虫の間、土の中にいます。それも平均で7年ほどだそうですから、我々が知る昆虫の中ではダントツに長生きになるでしょう。中には17年というツワモノもいます。半面、成虫の寿命は短く、羽化してから一週間と言われています。が、これは飼った場合らしく、実際の野生のセミは一月ほど生きるという話もあります。飼うのは難しいんでしょうね。

 

 このセミですが、ある晩、母親が幼虫を持ってきました(笑)ヌケガラじゃないですよ。中身が入っているやつです。お堂の壁を上っていたのを見つけて、子どもに見せるために持ってきたとのこと。子どもたちは、きゃーきゃー言いながらも興味津々でした。

 

 さて、幼虫が地上に出てきているわけですから、羽化して成虫になります。結論から申しますと、しっかり脱皮して成虫になってくれました。本来なら、写真を載せて解説したいところですが、虫嫌いの妻の怯える姿を見たので、写真はやめておきます(笑)

 

 さて、その命の最も難関である羽化を終えたセミですが、土中から空へとその生活を移した彼らはどんな思いなのでしょうか。我々も、何気ない気付きから世界が全く違ってみる事があります。気づき自体は小さなことですが、大切にしていれば、土中のセミが空に舞うほどの、衝撃を味わえるかもしれません。

 

 ちなみに、昆虫には脳がなく、全身の神経の塊で反射的に動いているだけで、感情も何もない、と言ってしまえば、それまでですが、羽化し、羽を伸ばした姿はどこか誇らし気に見えるから不思議です。

 

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