インフルエンザ

　現在、インフルエンザが大流行との事です。しかも、A型とB型が同時に流行っているそうで、A型にかかって治っても矢継ぎ早にB型にかかる可能性があるそうです。

　私の父親世代は、インフルエンザより「流行性感冒」略して「流感」という言葉の方が慣れ親しんでおられることかと思います。子どもの頃、インフルエンザといえば、きつい風邪。罹ったら学校は休み。ぐらいの認識でしたが、昨今は、過敏なほどインフルエンザに対する注意喚起が叫ばれています。

　確かに、罹った場合、重症化の恐れもありますし、仮に軽くすんでもつらい事にかわりはありません。更に言えば、罹らずに越したことは無いのです。

　ところで、このインフルエンザ。タミフルのような抗インフルエンザ薬（ウィルスが増えるのを妨げる作用がある薬）以外は特効薬と呼べるものはなく、いわゆる対症療法がメインになります。早い話、体の中にある免疫のシステムがウィルスを駆逐するまでは、完治しないということになります。

　何を思って免疫細胞たちは戦っているのか分かりませんが、彼らが私の為に命がけでウィルスと戦っている姿を思うとなにやら、ありがたいなぁ、と思うわけです。細胞も生き物ですから、生きたいという本能があると思うのですが、身を挺して体を守ってくれているのは、よく考えると不思議な気がします。

　実際、私たちの目に見えない世界で、したたかに、計算高く行動しているのかもしれませんが（笑）

　風邪が治ったら、体の免疫系統の細胞たちに感謝します。