仏具についてお答えします②“お念珠”

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仏具についてお答えします②“お念珠”

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2015/03/10 仏具についてお答えします②“お念珠”

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 最初の仏具は最も身近なものかと思われます。お念珠(ねんじゅ)です。数珠(じゅず)という呼び方のほうが一般的ですが、我々は「お念珠」と呼ぶことの方が多いです。

 

 宗旨によって使い方や形は異なりますが、浄土真宗では法要の折、合掌礼拝のときに用いられます。お念珠は、宗旨によっては、お念仏の数を数える場合に使いますので、こすり合わせたり、指で弾いたりしますが、浄土真宗はお念仏の回数には言及しませんので、そのような作法はありません。

 

 起源は古代のインドにまでさかのぼるそうです。バラモン教で使われていたとされ、お釈迦様も用いられた為、広く仏教で使われるようになりました。インドからのものなので、梵語(インドの古語)では、アクシャ(真っ直ぐに貫くの意)・マーラー(糸で連ねたもの)というそうです。装飾品としての意味合いが強いとも言われます。また、キリスト教では、ロザリオと同じような位置づけと考えられているそうです。

 

 写真は、私が父親からもらった「星月菩提樹」という実でできたもので、菩提樹の実の中では一般的なものです。購入した当初は、もっと白色をしているのですが、使っていくと徐々に色がつき、いい具合に茶色くなります。写真のものは、そこそこ、風合いが出てきている状態です。尚、写真の下の方に写っている手は、写真を取ってくれた、法務員さん(法務を手伝ってくださる僧侶)の手がうつりこんだものです。

 

 一般的に使われるこのお念珠(ねんじゅ)を単念珠(たんねんじゅ)と呼び、後日紹介予定の長いものとは区別しております。

 

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