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六道⑮修羅
畜生道が終わり、六道もいよいよ折り返しです。(地獄があまりに長い為、実際はもう半分以上過ぎていますが……笑)
六道の四つ目は「修羅道」です。正確には「阿修羅道」ですが、非天の阿修羅と混同しがちなので、敢えて「修羅道」と表記させていただきます。また、中国の文化で「阿」は「~ちゃん」という子どもを呼ぶ愛称のような意味があるそうで、元々「阿」は略される事があるそうです。
『往生要集』によれば、以下のようになっております。
1.修羅道は二つある。本来の優れたものは須弥山の北の大海のそこに住み、枝分かれした劣るものは四王天の山や岩の中に住んでいる。
2.雷が鳴れば天の太鼓と思い恐れ、慌てる。
3.また、様々な天により侵害され、怪我をしたり死ぬものもある。
4.日に三度、責め道具が自ら現れて、苦しめられる。その苦しみは、語りつくす事はできない。
修羅道は以上です。非常に短いです。地獄道や餓鬼道は、解説を割愛した部分もあるのですが、修羅道に関して言えば、これが全てといえます。正直に申し上げますと、修羅道は、いま一つどのような世界か分かりにくいというのが私の感想です。
修羅道の主は「阿修羅」であることから、闘争の世界とされますが、天により、命を狙われたりするその姿は、畜生道と同じく、安寧の場所のない、弱肉強食の世界に思えます。 尚、どのような罪のものが赴くのか、という記載もありません。
元々、六道は5つであったという話もあります。五悪趣という言葉が示すようなものであったとされ、どうやら修羅道が後に加えられたのではないか、という話を聞いたこともあります。
次は「人道」の予定です。
22/09/30
22/09/29
22/09/16
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畜生道が終わり、六道もいよいよ折り返しです。(地獄があまりに長い為、実際はもう半分以上過ぎていますが……笑)
六道の四つ目は「修羅道」です。正確には「阿修羅道」ですが、非天の阿修羅と混同しがちなので、敢えて「修羅道」と表記させていただきます。また、中国の文化で「阿」は「~ちゃん」という子どもを呼ぶ愛称のような意味があるそうで、元々「阿」は略される事があるそうです。
『往生要集』によれば、以下のようになっております。
1.修羅道は二つある。本来の優れたものは須弥山の北の大海のそこに住み、枝分かれした劣るものは四王天の山や岩の中に住んでいる。
2.雷が鳴れば天の太鼓と思い恐れ、慌てる。
3.また、様々な天により侵害され、怪我をしたり死ぬものもある。
4.日に三度、責め道具が自ら現れて、苦しめられる。その苦しみは、語りつくす事はできない。
修羅道は以上です。非常に短いです。地獄道や餓鬼道は、解説を割愛した部分もあるのですが、修羅道に関して言えば、これが全てといえます。正直に申し上げますと、修羅道は、いま一つどのような世界か分かりにくいというのが私の感想です。
修羅道の主は「阿修羅」であることから、闘争の世界とされますが、天により、命を狙われたりするその姿は、畜生道と同じく、安寧の場所のない、弱肉強食の世界に思えます。
尚、どのような罪のものが赴くのか、という記載もありません。
元々、六道は5つであったという話もあります。五悪趣という言葉が示すようなものであったとされ、どうやら修羅道が後に加えられたのではないか、という話を聞いたこともあります。
次は「人道」の予定です。