お花をお供えするのは

仏前にお花をお供えするのは様々な意味があります。

仏様にお荘厳としてお供えをさせて頂くのが一番の意味でありますが、亡くなられた方を想い、

もしくは私の命に感謝をして生けられる方もあるかと思います。単にお花が好きな方や、義務でされておられる方もあるでしょう。

そういう意味では理由は人それぞれかもしれません。

お葬儀の折にお棺にお花を手向けて私たちは亡くなられた方をお送り致します。

これは洋の東西を問わず、行われていることで、本能に根差すものではないかという話を聞いたことがあります。

あるテレビ番組の中で、クロマニョン人より古い人類であるところのネアンデルタール人は、

死者に花を手向ける習慣があったと伝えていたのを記憶しております。また、象は仲間が亡くなった折、花を供えるともいいます。

思えば植物は古くから地球に根差し、私たちの古い祖先たちと共にあったわけです。

私が今日、お花をお供えする行動は、宗派や民族を越えて古くから人間の、命の奥にあるあたり前の行為かもしれません。