お釈迦さま26 初転法輪

光明寺

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お釈迦さま26 初転法輪

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2017/06/09 お釈迦さま26 初転法輪

 おさとりを得られたお釈迦さまは、ともに修行をした五比丘ならば、自分の説法を理解してくれるだろうと期待をしつつ、サールナート(漢約・鹿野苑)へ向かわれます。

 

 その道中、アージーヴィカ教の修行者ウパカに会います。ウパカはお釈迦さまの姿を見て興味を持ったのか、「師は誰か?」と尋ねます。お釈迦さまは「師はいない(無師独学)」と答えられましたが、ウパカはお釈迦さまの言葉を意に介さず、去っていきます。後に彼はお釈迦さまに帰依することになります。

 

 サールナートについたとき、五比丘たちはお釈迦さまに対して、懐疑的であり、反抗的でした。お釈迦さまは苦行を途中でやめ、逃げ出した裏切り者、という認識だったのです。ところが、お釈迦さまの姿を見るとその威容に畏敬の念を覚え、軽蔑していた態度を改めたといいます。

 

 お釈迦さまは、早速五比丘たちに四諦八正道をお説きになりました。

 

 すると五比丘のリーダーである、アジュニャ・カウンディンヤが最初に理解し、続けて残りの四人がことごくそれを理解したと言われています。

 

 余談ではありますが、五比丘のリーダーである、アジュニャ・カウンディンヤは、パーリ語ではアンニャ・コンダンニャといいます。「アンニャ!」は「よく理解した」という意味で、お釈迦さまが彼の理解に対し、喜びの言葉をかけたものが、名前の由来になっています。ちなみに、「アジュニャ・カウンディンヤ」はサンスクリット語になります。

 

 お釈迦さまが発音されていた言葉は、パーリ語、もしくはこれに近いそうですので、「アンニャ!」とおっしゃったと思われます。

 

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