日没無常偈⑤

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日没無常偈⑤

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2015/01/18 日没無常偈⑤

 何度か続けさせていただいた、この「日没無常偈」についてですが、最後に少しだけ「日没無常偈」にまつわるお話をさせて頂きます。

 

 ・「日没無常偈」を含む「往生礼賛(おうじょうらいさん)」という声明は、日に六度おつめされます。

 

 ・「往生礼賛」は「日没」「初夜」「中夜」「後夜」「晨朝(じんじょう)」「日中」の六種類があり、それぞれ、「16:00(日没)」「20:00(初夜)」「0:00(中夜)」「4:00(後夜)」「8:00(晨朝)」「12:00(日中)」の四時間ごとにおつとめされます。(時間は諸説があり、幅があるともされます)

 

 ・後鳥羽上皇に仕える女房の「松虫」「鈴虫」が上皇の留守中に勝手に出家し、尼僧になった事件があります。上皇は怒り、当時の法然上人の門下を死罪、または流罪とされました。(親鸞聖人も含まれます)この時、「松虫」「鈴虫」が、往生礼賛を聞いて感動のあまり、僧の道へ進んだとされます。

 

 ・往生礼賛の節は、浄土真宗では馴染み深い、正信偈和讃の節のもとになったとされ、聞いてみるとよく似ています。

 

以上、僅かではありますが、「日没無常偈」についての話でした。

 

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