人道は少しお待ちください…。

　六道を少しずつ進めておりますが（皆さん、覚えておいででしょうか　笑）地獄、餓鬼、畜生、修羅ときて、後は人道、天道を残すのみとなりました。

　人道が遅れている理由としては、お盆に入ってから、バタバタしていた事と、人道はやはり、私たちの世界なので、しっかりまとめようと意気込んでいた事が挙げられます。まぁ、どちらも体のいい言い訳ですが（汗）

　さて、この六道ですが、古くには五道であったといわれる先生もおられます。五道というよりは五悪趣といいまして、修羅を抜いた、地獄、餓鬼、畜生、人、天が、この五悪趣になります。平安時代の『往生要集』では、既に修羅道が入り、六道になっていますので、それ以前の事かともいます。

　確かに、地獄、餓鬼、畜生、人、天というのはイメージしやすく、修羅道はいまひとつ理解しがたい点があります。とはいうものの、修羅を加え、六道になった事は、私達に“修羅”の恐ろしさをお示しいただいている事ではないかと思います。

　尚、五悪趣に修羅道を加えて六道になったのは、大乗仏教になってからといわれますが、諸説があることと思いますので、その点はご理解頂ければ幸いです。