六波羅蜜④

　六波羅蜜の二番目は「持戒」です。サンスクリット語で、シーラ。

「持戒」とは、簡単に説明すると、戒律を守る、という事です。

　有名な戒律では「五戒」や「八斎戒」と呼ばれるものがあります。

「五戒」は、
①不殺生戒
②不偸盗戒
③不邪淫戒
④不妄語戒
⑤不飲酒戒
の五つになります。以前の記事にもあります。

「八斎戒」は、
①不殺生戒
②不偸盗戒
③不淫戒
④不妄語戒
⑤不飲酒戒
⑥不坐臥広高大床戒
⑦不著香華瓔珞香油塗身戒
⑧不作唱伎楽故往観聴戒
の八つになります。以前の記事にもあります。

　これ以外にも無数の戒律がありますが、それを守っていくということです。
現代社会において、この戒律というものは身近ではありませんが、決め事としては、法律やマナーを改めて考えてみる事も大切かもしれません。そういったものを守るのは時として面倒だと思われがちですが、よく考えれてください。私達が、守ってやっているのではありません、戒律に、法律に、マナーに守られているということが分かると思います。

　余談ですが、戒律という言葉、「戒」は禁止事項、「律」は進んで行うべき事を指すそうです。