六道⑧地獄“大叫喚”

光明寺

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六道⑧地獄“大叫喚”

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2014/06/23 六道⑧地獄“大叫喚”

 地獄道の五つ目は“大叫喚(だいきょうかん)地獄”といいます。

 

前回と同じく箇条書きに致しますと

 

1.八大地獄の五つ目の地獄が“大叫喚(だいきょうかん)地獄”という。※1

 

2.叫喚地獄の下にある。(距離は不明です)※2

 

3.“大叫喚地獄”の縦横の長さは等活地獄と同じで、広さも同じである。※3

 

4.この地獄の苦のすがたは、叫喚地獄と同じだが、その十倍の苦しみがあるという。※4

 

5.殺生、盗み、邪淫、飲酒に加え、妄語(もうご)のものがこの中に落ちるとされる。妄語とはいつわりの言葉を表します。つまり、自己中心的な嘘つきという事でしょう。

 

6.小地獄があり、舌に針を刺す「受鋒苦(じゅふく)」や舌を引き抜かれる「受無辺苦(じゅむへんく)」などがある。閻魔大王に嘘をつくと舌を抜かれるというのは、これを表しているのかもしれません。

 

7.衆合地獄の一日一夜は、人間世界の23億3600万年に相当し、8000年間の寿命がある。つまり、6821兆1200億年の間、この地獄にいることになる※5

 

 自己中心的で、自分勝手な嘘をつくものが堕ちる地獄です。保身のために私達はついつい、口当たりのいいことを言いますが、それが、このような重い果報であるということです。

 

 次は第六の地獄、「焦熱地獄」です。

 

以下は註です。

 

※1
 『往生要集』に「五に大叫喚地獄といふは」とあります。

 

※2
 『往生要集』に「大叫喚地獄といふは、叫喚の下にあり」とあります。

 

※3
 『往生要集』に「縦広、前(叫喚地獄)に同じ。」とあります。

 

※4
 『往生要集』に「苦の相また同じ。ただし、前の四の地獄(中略)一切もろもろの苦を十倍にして重く受く」とあります。

 

※5
 『往生要集』に「人間に八百歳をもって化楽天(けらくてん)の一日一夜となして、その寿八千歳なり。化楽天の寿をもって一日一夜となして、この地獄の寿八千歳なり」とあります。

 

等活地獄同様、計算は概算です。また、勘違いや、計算の間違いがあるかもしれませんが、ご容赦ください。尚、参考は『浄土真宗聖典注釈版 七祖編』です。

 

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