過去現在未来・生きているのは今

時間という考え方は私たちが思っているより非常に複雑だそうです。

若いころと年を取ってからは時間の感覚が全く違います。どうやらこれは万国共通で、真剣に研究をしている機関もあるそうです。

後、重力によっても時間の流れは違うとか。地球上では誤差の範囲だそうですが。そもそも、一秒は光が30万キロ移動した時間を指すとか。（詳しくはわかりませんが、光の速度は決して変化しないそうです）

そういう話は置いておきまして、仏教においても時間の流れについて言及している言葉があります。

三世（さんぜ）と言いまして、現在過去未来の三つを表しています。

お釈迦さまは次のような意味合いのお言葉を残されているそうです。

「過ぎた過去にとらわれてはいけない。過去は何をしても変わることはないからだ」

「思うままに都合のいい未来を描いてはいけない。未来はまだやってきていないからだ」

「私たちが生きているのは今である。今を大切に生きなくてはならない」

言葉はその通りではありませんが、このように記憶しております。

過去の栄光と言葉もありますが、私はどちらかというと後悔の方が多いです（笑）

ああすればよかったなぁ、こうすればよかったなぁ。なんというか思い返すとそんなことばかりです。

しかしながら、如何に後悔しようとそれがなかったことにはなりません。

そこから学ぶことはできても消してしまうことはできないのです。

そして、まだ見ぬ未来を都合よく考えてしまうのはこれもまた人間のサガというところでしょうか。

その証拠に「現実は厳しい」という言葉があります。それは、甘く考えた未来へのしっぺ返しということでしょう。

よくよく考えたら、今の行いが未来を創るわけです。過去が未来を紡いでいくわけですから、お釈迦様の言われるとおり、

今をしっかりと生きていくしかないのでしょうね。

……とはいえ、無理は禁物ですよ。中道という言葉がありますから。