こどもに怪我はつきものですが…①

　今回は少し怖いお話です。思い出すと血の気が引きますので…。

　私には三人、子どもがいるのですが、一番下の長男はとにかくやんちゃで、目が離せません。特に夕方のバタバタした時間は非常に危険です。

　その日も夕方はバタバタしておりました。不意に、長男がこけたのです。特に何もない場所で、ふざけてこけたわけです。口からは、血が出ていました。

　こけて唇をかむのは何度かあったのですが、その量が普通ではなかったので、妻とあわてて中を見てみると、舌が、大きく切れていました。

　こけた拍子にあごを打ち、舌を噛んでしまったのです。それも、ただ噛んだだけではなく、下の側面がばっさりと切れ、一部がべろん、となっていました。

　それも休日です。私たちは、急いで二人の子を母親に預け、病院へ。幸いにも病院に行く頃には血は止まっていました。時間外のため、待つこと一時間、先生からは意外な言葉を頂きました。

「何もしなくても治りますよ」

本当かよ！　と僧侶らしからぬ言葉をのど元でなんとかおしとどめました。

次回へ続く。