お釈迦さま⑯出家Ⅲチャンナ

光明寺

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お釈迦さま⑯出家Ⅲチャンナ

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2016/06/07 お釈迦さま⑯出家Ⅲチャンナ

 お釈迦さまは愛馬カンタカに跨り、城の壁を越えて出家されました。城を出られてからは河に向かい、そこで剃髪し、ともをしていたチャンナに冠や貴金属を渡したとされます。チャンナはその後城に戻り、お釈迦さまはついに出家を成し遂げられたことになります。

 

 このチャンナですが、後にお釈迦さまの弟子になります。話によれば、チャンナという名前は複数人あるそうですが、共通点が多く、このチャンナは後に悪口、悪性などと呼ばれ、問題のある弟子と同一とされます。

 

 チャンナは、お釈迦さまと誕生日が同じでクシャトリア(王族)に属するとされ、自分は特別お釈迦さまと親しいと思い込み、優秀な弟子たちの悪口を言いふらしと言われています。また、戒律もよく破り、粗暴でしたが、お釈迦さまの前だけでは大人しくしていたといいます。

 

 これに困ったアナンダ(十大弟子のひとり)がお釈迦さまに相談されると、お釈迦さまは「無視をする罰を与えるようにしなさい」と言われ、さらに、大勢の比丘(修行僧)を連れていけばいい、と答えられたといいます。アナンダは、その罰をチャンナに伝えると彼はショックで気絶したといいます。

 

 やがて、心を入れ替えたチャンナはしっかりと修行にうちこみ、さとりを得たといわれています。

 

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