お釈迦さま⑦アシタ仙人の予言

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お釈迦さま⑦アシタ仙人の予言

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2015/11/13 お釈迦さま⑦アシタ仙人の予言

 洋の東西を問わず、偉大な方は生まれたときから色々と伝説があります。お釈迦さまも例に漏れず、ご生誕の折は甘露の雨が降ったというものや、お釈迦さまのお産みになる前、母のマーヤーは白い象が夢の中に出てきたというものがあります。信憑性という意味では、非常に曖昧ですが、こういった伝説もその方が後にどれだけ偉大になったかを感じるバロメーターになるかもしれません。

 

 予言という言葉は時として非常に神秘的ですが、一方ではどこかいい加減な、端的な言い方をすれば、うさんくさく聞こえることがあります。ですが、お釈迦さまに会いに来られた仙人の予言は少し面白いものです。

 

 その仙人はアシタ仙人という方で、非常に高名な方だそうです。生まれたばかりのお釈迦さまがカピラ城に帰ってきたとき、まだ赤ん坊のお釈迦さまを見て、大変驚き涙を流したそうです。王であり、父親のシュッドーダナがそのわけを尋ねると、仙人はこう言われました。

 

「この子は類まれに見る非常に素晴らしい、三千年に一度咲く、優曇華(うどんげ)のようなお方だ。将来は世界の王になるか、出家をされ、真理を見極めるようなお方になるだろう。しかしながら、私の寿命は大きくなられた王子様を見るまではもたないだろう。それが悲しくて仕方が無い」

 

このとき、お釈迦さまの父親であるシュッドーダナは思いました。息子、シッダルタを世界の王にする。真理を見極めるような出家者にすることはやめよう、と。

 

この日以来、シュッドーダナはお釈迦さまが出家をしないためにあらゆる贅沢をさせるようになります。

 

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