お釈迦さまの教えを“わたくしごと”に

光明寺

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お釈迦さまの教えを“わたくしごと”に

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2014/10/29 お釈迦さまの教えを“わたくしごと”に

 ここ数日、急に気温が下がりました。我が家でも冬布団がついに登場する事となりました。どうぞ、お風邪などお召しにならないようにご注意ください。

 

 さて、本日は“わたくしごと”という事を考えてみます。この“わたくしごと”というのは、私の事として考える、受け止めていく、と言う事です。

 

 お釈迦様は、お弟子様やその他様々の人々に教えを残されておられます。また、親鸞聖人をはじめ、世に言う高僧の方々もそうでしょう。その教えは、時折、誰かを名指しで説かれることもあれば、不特定多数であったり、また、自らに説かれているような文章もあります。

 

 お月参りでおつとめしている、『仏説阿弥陀経』は舎利弗という言葉が何度も出てまいりますが、あれはお釈迦さまのお弟子さまのお名前です。梵語ではシャーリプトラ、パーリ語ではサーリプッタと言う高弟です。

 

 私たちは、お釈迦さまやその他高僧の教えを読むとき、弟子に、一般の方々に説かれているのだ、と思い読むことが多いのですが、それだけは、私のところまで仏教は届いていないのです。第三者の視点から、教えを聞いても、そこまでなのです。ですから、大学の先生でこう言われた方がありました。「お弟子さまの名前の部分、自分に変えて読んでんみなさい」

 

 なるほど。お釈迦さまが、私を名指しで法を説いてくださるわけでございます。なんとも有難く、そしてある意味では厳しい事でしょう。そうやって、私に法を説いてくださっていると考えて読むとまた、違った味わいがあると思います。

 

 しかしながら、『仏説阿弥陀経』で、舎利弗と、お釈迦さまは何度もお呼びです。そこを私の名前にしてしまうのは、舎利弗さまに失礼な気もするわけですが(笑)一度、試してみてください。

 

御教えを私の事にしていく事は大切な事なのですよ。

 

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