考えるという事

　随分間が空き、失礼しました。住職共々、寺の者は元気にしております。

　最近、ふと思ったことですが、私自身は考える事が結構好きなんです。高尚な事から実につまらない事まで、考えをまとめていくという作業が好きで、一日のうち、必ず考える時間、なるものが存在していました。

　昔から三上といいまして、馬上、枕上、厠上、すなはち、馬の上、横になっている間、トイレにいる間は、考え事がしやすいということだそうです。

　現代に置き換えると、馬上は、通勤電車でしょうか？車やバイクを運転しながら考え事をするのは、少し危ない気がします。枕の上は今も昔も同じです。トイレも同じですね。

　かの有名な武田信玄は、合戦の事を考えるときはトイレで考えていたそうです。その為、トイレを兼執務室にしてしまったという噂もあります。半日以上出て来ない日もあったとか。元々、お腹が弱かったそうですが…。
　ポールマッカートニーは、かの有名なイエスタデイを、夢うつつで作曲したとか、恐怖作家のPHラブクラフトも夢の中で見たものを、殆どそのまま作品にしたりしたそうです。

　ちなみに私はお風呂が一番、考えやすいですねぇ。一番考えにくいのは、まさに今です。どういう事かといいますと、パソコンに向かっているときです。そういえば、アルキメデスはお風呂でひらめいたという逸話があるので、お風呂もありかもしれません。

　考えるときは、ネガティブに思わずに楽しく、時にはひらめきに身を任せてみるのもいいですよ。暗い考えばかりが出てくる日は、さっさと畳んで、寝てしまうのもいいかと思います。