セミの脱け殻で思い出しましたが…。

光明寺

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セミの脱け殻で思い出しましたが…。

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2014/07/26 セミの脱け殻で思い出しましたが…。

 随分と間があいてしまいました。
 ここ数日は非常に暑く、太陽光線が皮膚を突き破って体の中に入ってきているのではないか、などと言いたくなるほどです。今年もよく日焼けしそうです(笑)

 

 ここ数日、セミを追いかける子どもや、その脱け殻を集める子ども(うちの娘もそうですが)をよく見かけます。なんというか、ほっとするような情景です。

 

 しかし、あの昆虫というのは不思議なもので、成虫になるときに劇的な変化を遂げますね。いわゆる、サナギから成虫になるとき、完全に別の生き物のようにも見えます。蝶しかり、セミしかり。

 

 ふと思い出したのですが、仏教には四生(ししょう)という考え方があり、生物の誕生には四種類あるという考え方です。

 

 卵から生まれる「卵生」(らんしょう)孔雀など、主に鳥類をさすそうです。
 次が、胎盤から生まれる「胎生」(たいしょう)哺乳類、人間もここに含まれます。 三つ目は、「湿生」(しっしょう)といって、湿ったところから生まれるということで、コケや昆虫があたるそうです。(昆虫は卵からなので、卵生といえなくもないのですが)
 最後に「化生」(けしょう)といって、業や因縁により忽然と生まれるものをさすそうです。天人や地獄の住人を指すそうです。

 

 よく化生とは、化物のような使い方をしますが、それは人間世界には現れない生まれ方だからかもしれません。

 

 ちなみに余談ですが、世界には「ハエ」を神聖な生き物とする考え方があるそうです。(死体に群がり、それを分解する事で、魂を天国に運ぶとされた)そのハエの出生は、あまりにどこにでも沸いてくることから、空気中から自然発生すると考えられていた時期があったそうです。

 

 確かに、どこにでもいますね。今の私のマンションのベランダにも。四階なのですが(笑)

 

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