六道⑩地獄“大焦熱”

光明寺

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六道⑩地獄“大焦熱”

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2014/06/28 六道⑩地獄“大焦熱”

地獄も残り二つを数えるだけになりました。書き方にかわりばえはありませんが、紹介させていただきます。

 

地獄道の七つ目は“大焦熱”(だいしょうねつ)地獄”といいます。

 

前回と同じく箇条書きに致しますと

 

1.八大地獄の七つ目の地獄が“大焦熱(だいしょうねつ)地獄”という。※1

 

2.焦熱地獄の下にある。(距離は不明です)※2

 

3.“大焦熱地獄”の縦横の長さは等活地獄と同じで、広さも同じである。※3

 

4.焦熱地獄と苦のすがたは同じだが、十倍の苦を受けるとされる。

 

5.この地獄に向かう場合、獄卒につれられ、巨大な大焦熱地獄の火を見るという。そこで苦しむ罪人たちをみて、恐怖するという。また、獄卒は「火は悪業を焼く」とし、燃え盛る地獄の火は、自らの悪業であると呵責する。

 

6.小地獄があり、一切が炎に覆われいる。空間までが燃えており、常に焼かれるという。

 

7.殺生、盗み、邪淫、飲酒、妄語、邪見に加え、浄戒の尼をたぶらかしたり、汚したものが堕ちるという。

 

8.大焦熱地獄の刑期は「半中劫」とされる。明確な時間の計算はないが、一説によると174京6206兆7200億年とされます。※4

 

 受戒をし、仏道を修めた女性を誘惑したり、たぶらかしたりするものが堕ちる地獄とされます。仏道に帰依するものを故意に妨げるという意味も含まれると思います。

 

 次は第八、最後の地獄、「阿鼻地獄」です。

 

以下は註です。

 

※1
 『往生要集』に「七に大焦熱地獄といふは」とあります。

 

※2
 『往生要集』に「大焦熱地獄といふは、焦熱の下にあり」とあります。

 

※3
 『往生要集』に「縦広、前(焦熱地獄)に同じ。」とあります。

 

※4
 『往生要集』に「その寿、半中劫なり」とあります。

 

等活地獄同様、計算は概算です。また、勘違いや、計算の間違いがあるかもしれませんが、ご容赦ください。尚、参考は『浄土真宗聖典注釈版 七祖編』です。

 

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