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三毒④
三毒の中で「貪欲」と「瞋恚」が終わりまして、最後の一つ「愚痴」です。
一般的に「愚痴をこぼす」という言い方がありますが、それとは意味が異なりますので、 三毒の「愚痴」=「愚痴をこぼす」では、ない事をまず、思ってください。
三毒の「愚痴」とは、「おろか」といわれます。
さて、「おろか」といわれても、これが何を指すのか難しいと思います。 「真理」に対して無知である。といわれますが、「真理」というものは、そう簡単に 理解できるものではありません。
私がお聞きした話では、「おろか」とは自らを正しく見ようとしない心である、と されておられました。
ついつい、私たちは自分のいいところを見てばかりで悪い部分は見ようとしません。 それはそうでしょう。自分に嘘はつけませんから、悪い部分は、本当に嫌になる ような姿で私の眼前に現れます。ところが、その悪い部分も私なのです。 それを、しっかりと受け止めて、見つめていく事が、まず大事な一歩ではないでしょうか。
この「愚痴」を別名「無明」というそうです。 私自身のおろかさが見えていない状態こそが「おろか」であり、「愚痴」なのです。
この「愚痴」六道では「畜生道」を指すとされ、「貪欲」の根源であるとも言われます。
怒り「瞋恚」→自分の思い通りにならないから、腹が立つ。自分の思い通りにしたい「貪欲」→ 無明の心から、湧き上がる「愚痴」と繋がるわけです。
さて、ではこの難しい煩悩の根源、三毒を断つにはどうすればいいのでしょうか? 次回に続きます。
22/09/30
22/09/29
22/09/16
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三毒の中で「貪欲」と「瞋恚」が終わりまして、最後の一つ「愚痴」です。
一般的に「愚痴をこぼす」という言い方がありますが、それとは意味が異なりますので、
三毒の「愚痴」=「愚痴をこぼす」では、ない事をまず、思ってください。
三毒の「愚痴」とは、「おろか」といわれます。
さて、「おろか」といわれても、これが何を指すのか難しいと思います。
「真理」に対して無知である。といわれますが、「真理」というものは、そう簡単に
理解できるものではありません。
私がお聞きした話では、「おろか」とは自らを正しく見ようとしない心である、と
されておられました。
ついつい、私たちは自分のいいところを見てばかりで悪い部分は見ようとしません。
それはそうでしょう。自分に嘘はつけませんから、悪い部分は、本当に嫌になる
ような姿で私の眼前に現れます。ところが、その悪い部分も私なのです。
それを、しっかりと受け止めて、見つめていく事が、まず大事な一歩ではないでしょうか。
この「愚痴」を別名「無明」というそうです。
私自身のおろかさが見えていない状態こそが「おろか」であり、「愚痴」なのです。
この「愚痴」六道では「畜生道」を指すとされ、「貪欲」の根源であるとも言われます。
怒り「瞋恚」→自分の思い通りにならないから、腹が立つ。自分の思い通りにしたい「貪欲」→
無明の心から、湧き上がる「愚痴」と繋がるわけです。
さて、ではこの難しい煩悩の根源、三毒を断つにはどうすればいいのでしょうか?
次回に続きます。