三毒③

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三毒③

昔のブログ

2014/04/22 三毒③

先だってからの「三毒」の続きです。

 

「貪欲」に続く二つ目は「瞋恚」と書きまして、「しんに」と読みます。
「怒りの心」を表します。

 

自分の思い通りにならなければ、たちまちに怒りをあらわにする様な心を指します。
我々の苦の根本とも考えられています。
六道では「地獄道」を表しているともされます。

 

しかしながら、怒らない、という事は簡単そうにみえて非常に難解であると思います。
(私の気が短いだけかもしれませんが……。)

 

さしあたって思いつくのは我慢するということですが、さて、この我慢も続けていくと
いつかは反動として、身を滅ぼすような大きな怒りになるような気がします。

 

一つ目には、理解する事です。
要は、自ら思い通りにならないが故に、腹が立つわけです。さて、改めて考えますと、
本当に、それは私の思い通りになるものだったのでしょうか。
改めて、考えますと、私の思い通りになるものがこの世にどれほどあるものか。
まして、人が私の思い通りになるなど、ありえる話でしょうか。

 

二つ目には、自らの非をしっかりと理解する事でしょう。
怒りの構図は「私が絶対に正しい」という思いからも生じます。
「あいつは間違っている」という事は、自分は絶対に正しい、という考え方によるでしょう。
果たしてそうでしょうか。その「私が絶対正しい」というのは、自己愛による妄想では
ないでしょうか。もし、そこに非があるのであれば、素直に謝るのも大切なことです。
胸の中のわだかまりがなくなれば、怒りも消えていくような気がします。

 

さて、ここで、三毒の一つ目「貪欲」とこの「瞋恚」が繋がるような気がします。
つまりは、「貪欲」私の思い通りにしたいという心があるが故に、それが成らない
とき「瞋恚」怒りが生まれるのです。では、「貪欲」はどこから生じるのでしょうか。
それが、三毒の最後に位置する「愚痴」に他なりません。次回はその「愚痴」を
予定しております。

 

※この度の投稿では、多分に私見が入っております。本来、私見は極力入れない
つもりでしたが、このような形になった事を、ご容赦ください。

 

 

 

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